椀掛(読み)ワンガケ

デジタル大辞泉 「椀掛」の意味・読み・例文・類語

わん‐がけ【×椀掛(け)】

椀状の容器砂鉱や粉砕した鉱石を入れ、水を加えて手で揺り動かし、低比重の不要な岩石粉を水とともに縁から流出させて高比重の鉱物選別する方法砂金の選別などに利用

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精選版 日本国語大辞典 「椀掛」の意味・読み・例文・類語

わん‐かけ【椀掛】

  1. 〘 名詞 〙 鉱石中に含まれる金などの比重の大きなものを選別する方法の一つ。鉱石を砕いて砂状にし、椀に入れて水を加え、ゆり動かしているうちに、中央部に沈んで集まる金などを選別するもの。
    1. [初出の実例]「あれは椀(ワン)カケとも云ひ揺(ゆ)り鉢とも云って、あれで川の底や山の間の砂を淘(よな)げて見て金の有無を調べるんで」(出典大菩薩峠(1913‐41)〈中里介山白根山の巻)

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