椙本神社(読み)すぎもとじんじや

日本歴史地名大系 「椙本神社」の解説

椙本神社
すぎもとじんじや

[現在地名]伊野町伊野町 大国町

加茂かも山南西麓の大国だいこく町に鎮座し、西南方を仁淀によど川が流れる。俗に「伊野の大国さま」として知られる。祭神は大国主命・素戔嗚尊・奇稲田姫命。旧郷社。社伝によれば延暦一二年(七九三)大和国三輪(大神神社)から神体を奉じ、吉野川をさかのぼって伊予東川の山中に鎮座していたが、のち仁淀川の洪水で神体が当地の岸辺に流れ着いたので、現社地のやや東北の加冶屋谷かじやたにの地に祀ったのが創始という。また往古大和国三輪が洪水のとき神体が土佐国へ漂着したので、神主杉本某が当地へ勧請したとの別伝もある(南路志)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android