検邪聖省(読み)けんじゃせいしょう(その他表記)Suprema Sacra Congregatio Sancti Officii

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「検邪聖省」の意味・わかりやすい解説

検邪聖省
けんじゃせいしょう
Suprema Sacra Congregatio Sancti Officii

信仰教理省 Congregatio de Doctrina Fideiの前身教皇庁の最も重要な聖省であった。 1542年プロテスタントに対抗する異端審判所 Congregatio Romanae et universalis Inquisitionisとして発足,教理と道徳保持する役目をもち,専門の審査員による神学倫理学上の新説吟味,図書の検閲のほか,結婚上の聖パウロ特権に関する処理,破門解除の実施などを行なった。 1965年に教理聖省,88年には信仰教理省と改称,信仰道徳の保持よりも奨励を重視する積極的な改革の方向を打出した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android