楽屋落ち(読み)ガクヤオチ

デジタル大辞泉 「楽屋落ち」の意味・読み・例文・類語

がくや‐おち【楽屋落ち】

芝居寄席などで、楽屋にいる仲間など特定の人だけにわかって、観客など一般の人にはわからないこと。
仲間どうしにだけ通じて、他人にはわからないこと。「楽屋落ちのしゃれ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「楽屋落ち」の意味・読み・例文・類語

がくや‐おち【楽屋落】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「落ち」は喝采(かっさい)を博する意 )
  2. 芝居や寄席などで、出演者が舞台のせりふの中で楽屋の仲間など特定の者だけにわかり、一般の観客にはわからないことを言うこと。
    1. [初出の実例]「見物も理窟のある狂言よりは、目先の面白い狂言を喜び、楽屋落(ガクヤオ)ちを嬉しがるやうになりければ」(出典黄表紙・世上洒落見絵図(1791))
  3. 一部の関係者だけにわかり、一般の人にはわからないこと。
    1. [初出の実例]「これは板木師摺物師の詞なるゆゑがくやおちにてさっぱりおちず」(出典:滑稽本・浮世床(1813‐23)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android