槙谷村(読み)まきだにむら

日本歴史地名大系 「槙谷村」の解説

槙谷村
まきだにむら

[現在地名]総社市槙谷

宍粟しさわ村の北に位置し、村の中央で南西流する落合おちあい川を合した槙谷川が南流する。北は岨谷そわだに(現上房郡賀陽町)、東は粟井あわい(現岡山市)と接する。寛永備中国絵図では高二九九石余、岡山藩領。以後、幕末まで同藩領。正保郷帳には枝村として下真木谷しもまきだに村・合之内ごうのうち村を記す。正徳四年(一七一四)の備中一国重宝記では高六四四石余。享保六年(一七二一)の「備陽記」では高二九九石余、田畠四〇町九反余、池二、家数一四〇・人数九六八、薪を伐って渡世とある。文化年間の「岡山藩領手鑑」では高二九九石余、直高七七九石余で家老池田和泉(天城)の給地、田二三町五反余・畑一七町八反余、池四、井戸六、石橋一、家数一六四・人数七四六、馬四二(うち二〇池田和泉飼料馬)・牛二八、水車二、猟師鉄炮一七。


槙谷村
まきたにむら

[現在地名]名田庄村槙谷

堂本どうもと村・志見しみたに村の西方に位置する山間の村。村域のほとんどは山林原野で山稼を生業とし、材木は筏に組んでみなみ川を流して小浜へ出していた。「拾椎雑話」に「享保五年子三月大手板橋懸かはり、槙谷材木栂板にて候処、十ケ年に朽」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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