樋口兼光(読み)ひぐち・かねみつ

朝日日本歴史人物事典 「樋口兼光」の解説

樋口兼光

没年:元暦1.2.2(1184.3.15)
生年:生年不詳
平安末期の武士信濃国(長野県)出身。木曾兼遠の子。木曾の四天王と呼ばれる木曾義仲家人のひとり。治承4(1180)年挙兵以来,義仲に従い北陸転戦。義仲の西国遠征時には京都留守を守り,寿永2(1183)年の法住寺合戦でも活躍した。元暦1(1184)年,河内国から京に向かう途中で義仲の討死を知り,入京したところを源義経に捕らえられ,殺された。その日付については史料により若干の違いがある。

(高橋秀樹)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「樋口兼光」の解説

樋口兼光 ひぐち-かねみつ

?-1184 平安時代後期の武将
中原兼遠(かねとお)の子。今井兼平の兄。源義仲につかえた木曾四天王のひとり。寿永2年義仲にしたがい京都にはいる。のち河内(かわち)で,京都の義仲が劣勢との報をうけて京都にもどる途中,源義経の軍に降伏し,寿永3年1月27日処刑された。通称次郎

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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