権門駕籠(読み)けんもんかご

精選版 日本国語大辞典 「権門駕籠」の意味・読み・例文・類語

けんもん‐かご【権門駕籠】

〘名〙 江戸時代諸侯家臣主人の用で他家へ行く時に主人に借りた駕籠。また、幕府への献上物もこれに乗せたという。日おおいは紺の布で、骨は黒塗り、引戸と腰通りも黒塗りのもの。
洒落本当世風俗通(1773)極上之息子風「籃輿〈略〉日おひ紺の布、骨黒ぬり、引戸と腰通り黒ぬり、世にこれを権門駕籠(ケンモンカゴ)と言ふ」

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デジタル大辞泉 「権門駕籠」の意味・読み・例文・類語

けんもん‐かご【権門×籠】

江戸時代、大名の家臣が主君用事で他家へ行くとき乗った引き戸駕籠。主君から貸し与えられたもの。

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