(読み)ボク

デジタル大辞泉 「樸」の意味・読み・例文・類語

ぼく【樸】[漢字項目]

[音]ボク(呉)
ありのままで飾り気がない。「樸直簡樸質樸淳樸じゅんぼく・純樸・素樸
[補説]「」と通用する。原義は、切り出したままの木。
難読樸樹むくのき

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「樸」の読み・字形・画数・意味


16画

(異体字)朴
6画

[字音] ボク・ハク
[字訓] あらき・きじ・もと・すなお

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(ほく)。〔説文〕六上に「木素なり」とあり、材木の生地をいう。〔書、梓材〕の〔馬融注〕に「未ださざるなり」、〔周礼、夏官、人〕「春、素を獻じ、秋、を獻ず」の〔〕に「形法定まるを素と爲す。治(しよくち)畢(をは)るをと爲す」とあり、皮を去り、形を整えたままの素材の木をいう。朴と通用し、・卜(ぼく)は、ともにその剝治の声を示す。玉には璞(はく)という。

[訓義]
1. あらき、まるき、きじ。
2. もと、もとのまま。
3. すなお、まこと。
4. と通じ、叢生する木。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕樸 未だ治めざる阿良木(あらき)なり 〔名義抄〕樸 コハダ 〔立〕樸 コハダ・ホホノシハ 〔字鏡集〕・樸 カシノキ語彙は朴字条参照。

[熟語]
樸渥・樸壱・樸樸愨・樸学樸彊樸愚樸倹・樸厚・樸質・樸実樸儒・樸淳・樸慎樸誠樸拙・樸素・樸・樸・樸直・樸訥・樸鈍樸鄙・樸文樸茂・樸野・樸略樸廉樸魯樸陋
[下接語]
華樸・簡樸・頑樸・謹樸・愚樸・樸・倹樸・古樸・散樸・質樸・純樸・淳樸・醇樸・拙樸・素樸・粗樸樸・大樸・敦樸・卑樸・鄙樸抱樸樸・幽樸・魯樸

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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