樹脂石鹸(読み)ジュシセッケン

デジタル大辞泉 「樹脂石鹸」の意味・読み・例文・類語

じゅし‐せっけん〔‐セキケン〕【樹脂石×鹸】

松やになどの樹脂水酸化ナトリウム苛性かせいソーダ)水溶液とともに煮沸して作ったせっけん。主に製紙の際のインクのにじみ止めとして使用

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精選版 日本国語大辞典 「樹脂石鹸」の意味・読み・例文・類語

じゅし‐せっけん‥セキケン【樹脂石鹸】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 油脂のかわりに樹脂(ロジン)を用いて作った石鹸主成分樹脂酸を加えたナトリウム塩。石鹸、紙のサイズ(インク止め)、乳化剤金属石鹸などの原料。ロジン石鹸。
  3. 泡立ちや安定性を増すために樹脂を混入して作った石鹸。洗濯石鹸など。

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化学辞典 第2版 「樹脂石鹸」の解説

樹脂セッケン
ジュシセッケン
resin soap

ロジンセッケン(rosin soap)ともいう.主としてアビエチン酸ナトリウムを主成分とするもので,油脂のかわりにロジン(固形樹脂)を用いて,これを水酸化ナトリウムまたは炭酸ナトリウム水溶液とともに煮沸し,けん化してつくる.樹脂セッケンは洗濯せっけんなどに混入されるが,多くは製紙のときの表面処理剤として用いられる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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