樹蜂(読み)キバチ

デジタル大辞泉 「樹蜂」の意味・読み・例文・類語

き‐ばち【樹蜂】

膜翅まくしキバチ科のハチ総称。体は細長く、腰はくびれていない。雌は長い針状の産卵管をもち、樹皮に産卵する。その後に産卵管が抜けず、1本足で立っているように見えるので独脚蜂ともいう。幼虫は主に針葉樹の材部を食害

みか‐ばち【樹蜂】

キバチ古名。〈和名抄

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関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「樹蜂」の意味・読み・例文・類語

き‐ばち【樹蜂】

  1. 〘 名詞 〙 ハチ(膜翅)目キバチ科とその近縁の科に属するハチの総称。体が円筒形で、腹部の基部がくびれていないので普通のハチ類と区別できる。一般に大形で、体長四センチメートルに達するものもある。雌は腹端に剣状の産卵管をもち、樹皮に刺しこんで卵をうむ。幼虫はマツスギサクラなどの材部を食害。ニホンキバチ、ニトベキバチなど種類は多く、ほとんど世界各地に分布。〔和漢三才図会(1712)〕

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