機先(読み)キサキ

デジタル大辞泉 「機先」の意味・読み・例文・類語

き‐さき【機先】

前兆前触れ
「入込吉日今参り、奴とお針の―もよし」〈浄・亀山噺
きせん(機先)」に同じ。

き‐せん【機先】

物事が起ころうとする、また、事を行おうとするその直前

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精選版 日本国語大辞典 「機先」の意味・読み・例文・類語

き‐せん【機先】

  1. 〘 名詞 〙 物事がまさに起ころうとするその直前。また、事を起こそうとする直前。きさき。
    1. [初出の実例]「機先の道理なるゆゑに」(出典:正法眼蔵(1231‐53)一顆明珠)
    2. [その他の文献]〔宋史‐鮮于伝賛

き‐さき【機先】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物事がおころうとする前ぶれ。前兆。きっさき。
    1. [初出の実例]「此をば誰が分暁せうずぞと云に那吒の忿怒するまつ機さきよ怒も后には次第に弱いぞ」(出典:足利本人天眼目抄(1471‐73)中)
  3. きせん(機先)

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普及版 字通 「機先」の読み・字形・画数・意味

【機先】きせん

きざし。〔宋書恩倖、徐爰伝〕自ら以(おも)へらく、體は厚を含み、先を鑑(み)ると。塗(みち)にふことに深く、革悟を知ること罔(な)し。

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