機分(読み)キブン

デジタル大辞泉 「機分」の意味・読み・例文・類語

き‐ぶん【機分】

生まれつきの性質才能気質器量
「その子、獅子の―あれば」〈太平記一六
時のいきおい。機運
末世の―」〈太平記・二七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「機分」の意味・読み・例文・類語

き‐ぶん【機分】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 生まれつきの性質。天性。気質。器量。
    1. [初出の実例]「其の子獅子の機(キ)分あれば、教へざるに中より(はね)返りて、死する事を得ずといへり」(出典:太平記(14C後)一六)
  3. 機運。時勢
    1. [初出の実例]「末世の機(キ)分、戎夷(じゅうい)の掌(たなごころ)に堕す可き御悟り無りしかば」(出典:太平記(14C後)二七)

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