機分(読み)きぶん

精選版 日本国語大辞典 「機分」の意味・読み・例文・類語

き‐ぶん【機分】

〘名〙
① 生まれつきの性質天性気質器量
太平記(14C後)一六「其の子獅子の機(キ)分あれば、教へざるに中より(はね)返りて、死する事を得ずといへり」
機運時勢
※太平記(14C後)二七「末世の機(キ)分、戎夷(じゅうい)の掌(たなごころ)に堕す可き御悟り無りしかば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「機分」の意味・読み・例文・類語

き‐ぶん【機分】

生まれつきの性質や才能。気質。器量。
「その子、獅子の―あれば」〈太平記・一六〉
時のいきおい。機運。
「末世の―」〈太平記・二七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android