戎夷(読み)ジュウイ

デジタル大辞泉 「戎夷」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐い【××夷】

もと、漢文化中心の「中華」に対して周辺民族を軽蔑して呼んだ語》文化のおくれた民族。えびす。夷狄いてき

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精選版 日本国語大辞典 「戎夷」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐い【戎夷】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古く中国で、「戎」は西方の、「夷」は東方蛮族の意 ) 外国未開の地。また、そこに住む人。夷(えびす)夷狄(いてき)西戎東夷朝廷幕府に反抗するやからの意にも用いられた。
    1. [初出の実例]「宮室若華餝構、戎夷豈有謗訕情」(出典:法性寺関白御集(1145か)読史記賦秦本紀)
    2. 「四道の将軍戎夷を平らげぬるよし復命(かへりこと)す」(出典:神皇正統記(1339‐43)上)
    3. [その他の文献]〔礼記‐王制〕

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普及版 字通 「戎夷」の読み・字形・画数・意味

【戎夷】じゆうい

外族

字通「戎」の項目を見る

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