機械美(読み)きかいび

精選版 日本国語大辞典 「機械美」の意味・読み・例文・類語

きかい‐び【機械美】

  1. 〘 名詞 〙 機械の持つ機能性、合理性などによって生まれる美。一九二〇年代、アメリカ工業デザインが急速に発達したが、その機械の持つ直線や円の抽象的な形態リズム感が逆に画家を刺激し、一九三四年にはニューヨーク近代美術館で、機械芸術展が催され、コンパス定規を用いた絵画を生みだした。ルッソロレジェモンドリアンなどの作品に顕著。
    1. [初出の実例]「純粋に科学的に形づくられた種々の機械の形体が芸術的に謂はゆる機械美として意味づけられるに至った」(出典:学生と教養(1936)〈鈴木利貞編〉教養としての自然科学〈石原純〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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