機用(読み)きよう

精選版 日本国語大辞典 「機用」の意味・読み・例文・類語

き‐よう【機用】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 機械のはたらき。機械、器具、設備など、物質文化の効用。
    1. [初出の実例]「ヱレキテルといへる奇器を手に入れ帰府(きふ)し、其機用の事をも漸く工夫して、遍く人を驚せり」(出典:蘭東事始(1815)上)
  3. 仏語禅宗で、師家(しけ)が相手を誘導啓発する教化のはたらきをさし、言語の及ばない玄奥証悟をさとらせること。
    1. [初出の実例]「我も金華に羊を牧て、仙道を学ばうと思たぞ。去ほどに仙人の機用が有るぞ」(出典:山谷詩集鈔(1647)一〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android