(読み)くぬぎ

精選版 日本国語大辞典 「檪」の意味・読み・例文・類語

くぬぎ【櫟・橡・櫪・椚・椢】

  1. 〘 名詞 〙 ブナ科の落葉高木。本州、四国、九州の山野に生え植林もされる。幹は高さ一五メートル、径六〇センチメートルにもなる。樹皮は深く縦に裂け、若枝には褐色毛を密布する。葉は柄があり互生し長さ八~一五センチメートルの長楕円形で、縁は芒(のぎ)状に鋭く切れ込む。五月ごろ、新枝の葉腋(ようえき)に、小さな黄褐色の花穂を生じる。どんぐりと呼ばれる果実は、径二センチメートルぐらいの球形で黒褐色を帯び、椀形の大きな殻斗に包まれている。樹皮は染料に用いられ、種子食用または糊料に、材は薪炭用および、シイタケの培養原木に使われる。漢名、櫟・橡。くにぎ。ふしまき。かたぎ。ふしくれぼく。つるばみ。

▼くぬぎの花《 季語・夏 》

▼くぬぎの実《 季語・秋 》

  1. [初出の実例]「荒陵(あらはか)松林(はら)の南に当りて忽に両(ふたつ)歴木(クヌキ)生ひたり」(出典日本書紀(720)仁徳五八年五月(前田本訓))

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