日本歴史地名大系 「櫟原神社」の解説 櫟原神社いちはらじんじや 富山県:滑川市滑川町神明町櫟原神社[現在地名]滑川市神明町旧北陸街道の北側に鎮座する。祭神は素盞嗚命。旧県社。「延喜式」神名帳にみえる新川(にいかわ)郡七座のうちの「櫟原(イチハラ)神社」の比定社の一つとされる。天明三年(一七八三)の滑川町惣絵図(田村家蔵)に神明社、天保一二年(一八四一)の滑川町見取絵図(滑川市立博物館蔵)には神明社と櫟原神社が記される。「越中志徴」などは当社は中川原(なかがわら)からの遷座、あるいは柳原(やなぎはら)社(現在柳原に櫟原神社が所在)からの分社としている。また芦峅寺(あしくらじ)村(現立山町)の奥の伊知悲(いちい)原(五千恵原)に本来の櫟原神社があったともいう(越中国式内等旧社記)。天正一〇年(一五八二)六月、上杉景勝は「櫟原社」への軍勢による狼藉を禁じた制札を下付している(「上杉景勝制札」旦尾家文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by