日本歴史地名大系 「櫟山古墳」の解説
櫟山古墳
くぬやまこふん
二上山から東に派生する尾根の先端近く、
地表下約三〇センチに主軸を南北に置いた組合せ式家形石棺が直葬されていた。凝灰岩の板石四枚を底石とし、長側石各二枚を立て、その外側に短側石各一枚をあてがって立て、蓋石三枚で覆っていた。蓋石の各々には二個の退化した縄掛突起を造出しているが、いびつな面もあり、やや寄集めの感がある。計一三枚の板石よりなる石棺は長さ二・一メートル、北幅七三センチ、南幅八五センチ、高さ八五センチ。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報