幼年(読み)ようねん

精選版 日本国語大辞典 「幼年」の意味・読み・例文・類語

よう‐ねん エウ‥【幼年】

〘名〙
① おさない年齢。また、その子。弱年
万葉(8C後)一七・三九六九・題詞「幼年未山柿之門
正法眼蔵(1231‐53)行持下「姓謝氏、幼年より垂釣をこのむ」 〔後漢書‐閻皇后紀〕
江戸時代、未成年者のこと。庶民の間ではふつう一五歳未満をいったが、武士については一一歳以上一七歳までをいった。公事方御定書では、一五歳未満の者の特定犯罪につき刑罰を減軽する処置をとっている。
※禁令考‐後集・第四・巻三二・安永元年(1772)一二月一四日「十四歳より内之ものを幼年之御仕置申付」

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デジタル大辞泉 「幼年」の意味・読み・例文・類語

よう‐ねん〔エウ‐〕【幼年】

おさない年齢。また、その子供少年より年若い年齢をいう。「幼年向きの本」「幼年期」
[類語]幼少幼弱幼時若齢若年弱小弱冠年少年若としわか年弱としよわヤング若い幼いいとけなうら若い若若しい若やか若やぐ若気ういういしいみずみずしい青臭い溌剌子供らしい青い乳臭い未熟幼稚稚気童心子供っぽい幼心おさなごころ子供心くちばしが黄色い頑是ない子供じみる大人気ない

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普及版 字通 「幼年」の読み・字形・画数・意味

【幼年】よう(えう)ねん

幼少。〔漢書、張禹伝〕上(しやう)報じて曰く、(われ)幼年を以てを執る。、其の中を失はんことを懼(おそ)る。君、を以て師と爲る。故に國を委(まか)せたり。君何を疑ひてか數(しばしば)骸骨を乞ひ、忽ち素をれて、言をけんと欲するや。

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