朝日日本歴史人物事典 「歌舞伎堂艶鏡」の解説
歌舞伎堂艶鏡
生年:寛延2(1749)
江戸後期の浮世絵師。歌舞伎狂言の作者,2代目中村重助の画名ともされる。寛政8(1796)年の数カ月間しか作品を発表しておらず,現在7点の役者似顔絵が遺されるのみである。大判の似顔大首絵はいずれも東洲斎写楽の影響を受けているが,いくぶん温和な顔立ちに特色がうかがえる。<参考文献>落合直成「艶鏡問題について」(『浮世絵の研究』17号)
(内藤正人)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報