歓喜地(読み)カンギジ

デジタル大辞泉 「歓喜地」の意味・読み・例文・類語

かんぎ‐じ〔クワンギヂ〕【歓喜地】

仏語菩薩ぼさつの修行段階である十地じゅうじ第一。初めて聖者となり、その喜びにつつまれる位。

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精選版 日本国語大辞典 「歓喜地」の意味・読み・例文・類語

かんぎ‐じクヮンギヂ【歓喜地】

  1. 〘 名詞 〙 ( [梵語] pramuditābhūmi の意訳 ) 仏語。十地の第一。長い修行の末、菩薩が初めて聖者の列にはいる階位で、聖者になった喜びにつつまれる位。堪忍地初地
    1. [初出の実例]「歓喜地者、非顕教所言初地、是則自家仏乗之初地」(出典:即身成仏義(823‐824頃))

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「歓喜地」の意味・わかりやすい解説

歓喜地
かんぎじ

菩薩の階位には諸説があるが,いちばん整備されている『瓔珞本業経』の 52位説によれば十信十住・十行・十回向の次に来る十地の最初で,52位中第 41位のこと。長い修行の末,この位に上って初めてけがれのない智慧 (無漏智) を生じ,聖者となって大いに歓喜する位であるから,初歓喜地という。

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