デジタル大辞泉
「正常価格」の意味・読み・例文・類語
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せいじょう‐かかくセイジャウ‥【正常価格】
- 〘 名詞 〙 需要・供給の関係から生じてくる偶然の要因にかかわりなく、恒常的要因によって定まる価格。自然価格。⇔市場価格
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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正常価格
せいじょうかかく
normal price
市場価格は一時的な需要と供給によって絶えず変動するが、その奥にそれが長期的に落ち着こうとする水準があり、市場価格はそれをめぐって変動するとみるとき、その中心となる価格を正常価格という。A・スミスなど古典派のいう自然価格やK・マルクスの生産価格などがその一つであり、参入の自由な競争市場において、参入が行き着いた結果として成立する長期価格などの経済分析上の概念もその一つである。
[一杉哲也]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の正常価格の言及
【価値】より
…これは自然状態にある価格をもって価値とみなす仕方であり,価値と価格とは概念的に同次元にある。[A.マーシャル]らによる正常価格normal priceの概念はこのことをよりはっきりと示しており,その場合,正常価格に等置される価値はたとえば長期平均価格とほとんど区別しえぬものである。このような傾向の対極にあって,[D.リカード]を経て[K.マルクス]にいたる系譜の経済学は価値論を価格論とは異なった概念の次元に組み立てようとする。…
※「正常価格」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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