武河内村(読み)たきがわちむら

日本歴史地名大系 「武河内村」の解説

武河内村
たきがわちむら

[現在地名]伊万里市東山代町ひがしやましろちよう滝川内たきがわち

烏帽子えぼし岳・国見くにみ山より流下する志佐しさ川の上流で標高五〇〇メートルまで集落があり、西は現在長崎県と境する。この村へは曲折の多い山道を登り、三五〇メートルの峠つじどうを越えなければならなかった。正保絵図に村名がみえる。滝川内村とも書く。

昭和二一年(一九四六)入植した開拓者が辻ン堂で石刃・細石器ナイフ形石器などを発見し、縄文時代における古代人の住居ならびに狩場であったことがわかる。また開拓地名としての焼畑・切替畑をいい表すコバ地名がこの村にはとくに多く、なか古場こばたけ古場・きた古場・古場・奥蛇おくだ古場・しも古場・あさ古場・かみ古場・山崎やまさき古場の小字名があり、集落があるのは下古場で、通称古場とよび、近くの讃岐さぬき川水源から輝石が採集される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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