武藤糸治(読み)ムトウ イトジ

20世紀日本人名事典 「武藤糸治」の解説

武藤 糸治
ムトウ イトジ

昭和期の実業家 鐘紡社長



生年
明治36(1903)年5月1日

没年
昭和45(1970)年12月23日

出生地
兵庫県神戸市

学歴〔年〕
慶応義塾普通部中退,ファンレー塾(英)卒

経歴
昭和4年英国留学から帰国後、鐘紡に入り、戦後の22年社長に就任、関西財界の重鎮となった。35年会長にタナ上げされたが、翌36年社長に戻って43年会長、45年相談役となる。自由経済を主張、紡績界にあって化粧品や食品などの多角経営を推進した異端者。アイディアにすぐれ、39年の定年制廃止など従業員の待遇改善に努めたが奇行も多かった。城山三郎の小説「役員室午後三時」は鐘紡のお家騒動を題材にした経済小説。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「武藤糸治」の解説

武藤糸治 むとう-いとじ

1903-1970 昭和時代の実業家。
明治36年5月1日生まれ。武藤山治の3男。イギリスのファンレー塾卒。鐘淵(かねがふち)紡績にはいり,昭和19年鐘淵実業と合併して成立した鐘淵工業の取締役。22年非繊維部門を分離した鐘淵紡績(現カネボウ)の社長となり,社の再建と多角化経営に尽力した。35年会長,翌年社長に復帰,43年会長。昭和45年12月23日死去。67歳。兵庫県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「武藤糸治」の解説

武藤 糸治 (むとう いとじ)

生年月日:1903年5月1日
昭和時代の実業家。鐘紡社長
1970年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android