歯肉癌(読み)しにくがん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「歯肉癌」の意味・わかりやすい解説

歯肉癌
しにくがん

歯肉に発生する癌腫(がんしゅ)をいい、口腔(こうくう)癌のなかでは舌癌に次いで多い。年齢別では50歳以上が多く、性差では男性が女性の2倍多い。好発部位は上下顎(がく)の歯肉とも臼歯(きゅうし)部であり、初期には義歯刺激による口内炎と誤認されることもある。進行すると容易に顎骨浸潤するが、浸潤の程度により予後が異なる。治療は外科的切除が基本であり、欠損した顎骨は自家骨移植などで再建を必要とすることが多い。

池内 忍]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む