死相(読み)シソウ

デジタル大辞泉 「死相」の意味・読み・例文・類語

し‐そう〔‐サウ〕【死相】

死の近いことを思わせる顔つき。死を示している人相。「死相が現れる」
死に顔。
「短い経帷子きょうかたびらと―を隠す頭巾と」〈長塚

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「死相」の意味・読み・例文・類語

し‐そう‥サウ【死相】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 死に近づいた顔つき。死を思わせる人相。〔台記‐久安三年(1147)九月六日〕
    1. [初出の実例]「人の死ぬ前には死相が出ると聞て居ますが」(出典:怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝〉八)
  3. 死者の顔つき。死に顔。
    1. [初出の実例]「死刑を執行するときは絞首の後死相を検し」(出典:監獄法(明治四一年)(1908)七二条)
  4. 死のときに現われる相による判断。その体温が足から冷えるか、頭から冷えるか、などの相によって、生前善悪を知り、死後に行く世界を判断するもの。

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