残留強度(読み)ざんりゅうきょうど

最新 地学事典 「残留強度」の解説

ざんりゅうきょうど
残留強度

residual shear strength

排水剪断あるいは定圧剪断による剪断抵抗がピーク値を超えて漸次低下し,定常剪断状態に達したときの土の強度。移動を繰り返すような再活動型の地すべりや地盤材料が長大変形することが懸念される斜面の安定度評価において重要。すべり面を構成する土の残留強度を計測する方法として,リング剪断試験,繰り返し一面剪断試験がよく用いられる。不撹乱状態で採取した残留強度状態にあるすべり面を対象に,一面剪断試験などで現場残留強度を直接計測する場合もある。土の残留強度状態では,層状珪酸塩鉱物を多く含む粘土ほど剪断面に粒子が配向して鏡肌状を呈し,小さな剪断抵抗角が発現する。膨潤性粘土鉱物であるスメクタイトを多く含む粘土の残留剪断抵抗角は,他の粘土鉱物より特異に小さいことが知られている。特に新第三紀の堆積性軟岩や,火山地帯の火山性軟岩が分布する地層などでは,風化や変質作用によってスメクタイトを含有する場合が多く,緩傾斜で移動を繰り返す地すべりの地質的な素因となっている。

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参照項目:リング剪断試験
参照項目:繰り返し一面剪断試験

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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