家庭医学館 「毒グモによる中毒」の解説
どくぐもによるちゅうどく【毒グモによる中毒】
日本では、クモ刺咬症(しこうしょう)のほとんどは、カバチコマチグモによるもので、激痛、かゆみ、発赤(ほっせき)、リンパ節炎、悪心(おしん)、頭痛、食欲不振などがおこります。痛みは、2~4日でなくなります。
セアカゴケグモの毒は、ラトロトキシンという神経毒で、筋肉の緊張、震え、まひ、発汗、腹痛などがおこり、2~4日で治ります。まれに、横隔膜(おうかくまく)まひによる呼吸停止がおこります。
クモは、人間を攻撃することはほとんどありません。ただし、クモに直接、触れないようにしましょう。