毒手(読み)ドクシュ

デジタル大辞泉 「毒手」の意味・読み・例文・類語

どく‐しゅ【毒手】

人を殺害しようとする行為。「毒手にたおれる」
あくどい手段。「毒手に陥る」

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精選版 日本国語大辞典 「毒手」の意味・読み・例文・類語

どく‐しゅ【毒手】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人を殺そうとする行為やはかりごと。
    1. [初出の実例]「古仏は足下(そこ)の毒手に死し、旧碑は某が愛養に生きたり」(出典読本垣根草(1770)三)
  3. 悪辣(あくらつ)な手段。邪悪なはかりごと。
    1. [初出の実例]「東戴葵花西匏花、老拳毒手事未決」(出典:六如庵詩鈔‐二編(1797)四・題友人所蔵相撲節会図)
    2. 「渠奴(きゃつ)の毒手に掛ると脆く腐って了うぢゃ」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵電影)
    3. [その他の文献]〔晉書‐石勒下〕

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普及版 字通 「毒手」の読み・字形・画数・意味

【毒手】どくしゆ

凶悪な手段。凶手。〔晋書、石勒載記下〕勒、謔(かんぎやく)を與(とも)にす。(李)陽の臂(ひぢ)を引きて笑ひて曰く、の老(らうけん)に厭(あ)きしも、も亦たの毒手にきしならんと。因りて甲第一區を賜ひ、參軍尉に拜す。

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