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ドク

デジタル大辞泉の解説

どく【毒】

健康や生命を害するもの。特に、毒薬。「夜ふかしはからだにだ」「を仰ぐ」
ためにならないもの。わざわいになるもの。害悪。「目の」「青少年にはとなる雑誌」
人の心を傷つけるもの。悪意。「のある言い方」
毒口(どくぐち)」の略。
「やいのっそりめと頭から―を浴びせて呉れましたに」〈露伴五重塔
[補説]書名別項。→

どく【毒】[漢字項目]

[音]ドク(呉)
学習漢字]4年
生命や健康を害するもの。「毒殺毒蛇毒素毒薬煙毒解毒(げどく)鉱毒消毒胎毒丹毒中毒病毒服毒防毒猛毒有毒
害を与える。ひどくそこなう。「毒手毒舌毒婦害毒

どく【毒】[書名]

立松和平長編小説副題は「風聞田中正造」。足尾銅山鉱毒事件を主題とする。平成7年(1995)から平成9年(1997)にかけて日本農業新聞に連載。単行本は平成9年(1997)刊行。同年、第51回毎日出版文化賞受賞。

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デジタル大辞泉プラスの解説

毒(ポイズン)

赤川次郎のミステリー連作短編集。1981年刊行。

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世界大百科事典 第2版の解説

どく【毒 poison】

狭義にはきわめて少量でも生体に有害な,あるいは生命にかかわる作用をもつ物質をいい,一般に毒物と呼ばれている。ただし日本の法律でいう毒物とは〈毒物及び劇物取締法〉によって厚生大臣に指定された物質をいい,黄リン四アルキル鉛,無機シアン化合物(青酸カリなど),水銀化合物ヒ素化合物クラーレニコチンなどを含有する製剤がこれに該当する。広義には生体に有害な作用をもつ物質全般を指す。多くの化学物質は生体に取り込まれる量によって有害作用をもつので,この意味では医薬品や食塩なども量によって毒となるといえる。

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大辞林 第三版の解説

どく【毒】

生体、特に人体に有害な物質。特に、少量でも人命にかかわる作用を及ぼし得る物質。 「 -入りの饅頭まんじゆう」 「 -を盛る」 「 -を呷あおる」
健康・生命をそこなうおそれのあるもの。 「勉強ばかりしていては、体に-だ」
ためにならないもの。わざわいとなるもの。害悪。 「目の-」 「この本は子供には-だ」
人の心を傷つけるもの。悪意。 「 -を含んだ言葉」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


どく

有毒自然物を精製・合成せず、ほとんどそのまま用いたものをさす語。ただし漢字の毒に対応する訓(くん)がないこと、毒に関する民間伝承が比較的少ないこと、栽培種に類似した無毒の植物に、どくを冠する例(ドクイチゴなど)があることなどから、毒物全般をさす日本語のどくが、漢方などから一般用語として採用されたのは比較的新しく、用法が固定していないことを指摘できる。
 世界の諸民族が毒を利用する主要な目的は(1)動物性食料の獲得、(2)幻覚導入である。このほかにニワトリに毒物を与えて反応をみる毒物託宣(アフリカ中央部のアザンデ文化)がある。(1)には、狩猟での利用(主として弓や吹き矢筒から発射される毒矢)と、漁労での利用(毒矢、毒銛(もり)、毒流し)がある。利用毒物には入手しやすい生物毒、とくに植物毒が多い。アフリカではストロファンツス、東アジアではトリカブト、東南アジア島嶼(とうしょ)部ではイポー、南アメリカではクラーレが著名な植物毒である。非農耕文化では効率のよい食料獲得手段として毒利用がとくに重要であり、東アジアでは旧アジア系諸民族の毒利用がよく知られている。先史時代から毒が重要だったのだろうが、毒自体が遺物として残存せず、鏃(やじり)、銛先の刻み目から推測するにとどまっている。
 幻覚導入に用いるのはシャーマンの加療儀礼の際などである。この目的で用いる毒には、飲料(アルコール、カバなど)、そしゃく物(「魔法キノコ」、コカなど)、吸引物(アヘン、タバコなど)がある。ペヨーテサボテンLophophola williamsiを用いる民族が中米に多く、とくにメキシコのウィチョル文化での利用が著名である。ウィチョル文化では、年中行事としてペヨーテサボテンを作法に従って採集し、肉体の食物に対する精神の食物としてこのサボテンを彼らの世界観のなかに位置づけている。一般に幻覚導入に用いる毒の調整や利用には複雑な手続とタブーを設け、象徴的な意味をもたせることが多い。成人式に毒を用いた自虐的行為をして幻覚状態に入った民族もある。[佐々木明]
『杉山二郎・山崎幹夫編著『毒の文化史』(1990・学生社)』

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