比較文化(読み)ひかくぶんか(その他表記)comparative culture

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「比較文化」の意味・わかりやすい解説

比較文化
ひかくぶんか
comparative culture

古今東西のあらゆる文化圏を背景として,文化形態を比較考量し,人間文化の相互理解を目指す一連の試図をいう。学問上の比較研究として強調されはじめたのはかなり新しく,近年とみに「比較言語学」「比較神話学」「比較文学」などがいわれるようになった。しかし,こうした特定の学問領域における比較研究を別にすれば,一般に比較文化という場合は民族学,歴史学,社会学,人類学などにおける種々な成果を駆使して行われる比較文明論をさす。その創始者は,『西洋の没落』の O.シュペングラーで,彼は8つないし9つの「高度文化」をあげ,それらを詳細に比較研究することによって,初めて独創的な文明論を打立てた。以後,彼に対する評価,批判をふまえて,A.ウェーバー,A.J.トインビー,P.ソローキン,P.バグビーなどが登場する。

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