毛利衛(読み)もうりまもる

日本大百科全書(ニッポニカ) 「毛利衛」の意味・わかりやすい解説

毛利衛
もうりまもる
(1948― )

宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))に所属していた宇宙飛行士。北海道余市(よいち)郡余市町生まれ。1970年(昭和45)北海道大学理学部化学科卒業、1972年同大学大学院理学系化学専攻修士課程修了。1975年オーストラリアのサウス・オーストラリア州立フリンダース大学大学院理学部博士課程修了、翌1976年博士号取得。専門は真空材料表面科学および核融合炉壁材料。1980年、北海道大学講師。1982年、同大学助教授。1985年8月、宇宙開発事業団NASDA(ナスダ)。現、JAXA)のペイロードスペシャリスト搭乗科学技術者、PS)に、土井隆雄(どいたかお)、向井千秋(むかいちあき)とともに選ばれる。同年11月NASDAに入社。1992年9月、日本人初のPSとしてスペースシャトルエンデバー号」に搭乗、第一次材料実験(FMPT=ふわっと'92)で、日本の研究者提案による材料分野22テーマ、ライフサイエンス分野12テーマなどの実験を遂行した。1996年、NASA(ナサ)(アメリカ航空宇宙局ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者、MS)訓練コースに参加し、1998年MS基礎訓練コースを修了してMSの資格を取得した。2000年(平成12)2月に、ふたたび「エンデバー号」にMSとして搭乗し、地球の陸地立体地図作成のための地表データの取得などを行った。同年10月、日本科学未来館(みらいCAN)の初代館長に就任。2021年(令和3)3月、日本科学未来館館長を退任

[山本将史 2022年7月21日]

『毛利衛・林公代著『果てしない宇宙のなかで思う未来のこと』(2002・数研出版)』『毛利衛著『毛利衛、ふわっと宇宙へ』(朝日文庫)』

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「毛利衛」の解説

毛利衛 もうり-まもる

1948- 昭和後期-平成時代の宇宙飛行士。
昭和23年1月29日生まれ。北大助教授であった昭和60年宇宙飛行士にえらばれ,宇宙開発事業団(現宇宙航空研究開発機構)職員となる。平成4年日本人科学者としてはじめてスペースシャトル「エンデバー」に搭乗,宇宙実験や宇宙授業をおこなう。10年ミッションスペシャリスト資格を取得。12年再度「エンデバー」で宇宙飛行。同年日本科学未来館館長。23年宇宙連詩の普及に貢献したとして藤村記念歴程賞特別賞。北海道出身。北大卒。

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367日誕生日大事典 「毛利衛」の解説

毛利 衛 (もうり まもる)

生年月日:1948年1月29日
昭和時代;平成時代の宇宙飛行士

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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