デジタル大辞泉
「毛氈を被る」の意味・読み・例文・類語
毛氈を被・る
1 《歌舞伎で、死人になった役者を、毛氈で隠して舞台から連れ出したところから》しくじる。失敗する。特に、主人や親に顔むけのできないことをして、その家を追い出されたり、放蕩して勘当されたりするのにいう。
2 《遊女が見世に出ている時は毛氈を敷いていたところから》女郎買いのために金を使う。また、金がなくなる。
「夜べ―・ったことは噯気にも出さず」〈滑・古朽木〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
もうせん【毛氈】 を 被(かぶ)る
① (歌舞伎で、死人になった役者を毛氈で隠して舞台を去らせるところから)
不首尾になる。失敗する。特に、主人や親の
手前をしくじる。
放蕩して主人や親の家を追い出される。勘当を受ける。
② (遊女が見世に出ている時は毛氈を敷いていたところから) 女郎買いをして金を使う。また、金がなくなる。
※
滑稽本・古朽木(1780)一「夜べ毛氈
(マウセン)被
(カブ)ったことは曖気
(おくび)にも出さず」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報