毛髪掠奪(読み)もうはつりゃくだつ(その他表記)The Rape of the Lock

日本大百科全書(ニッポニカ) 「毛髪掠奪」の意味・わかりやすい解説

毛髪掠奪
もうはつりゃくだつ
The Rape of the Lock

イギリスの詩人ポープの擬英雄詩。1712年刊、1714年増補改訂。ある若い女性の頭髪を1人の貴族青年が鋏(はさみ)で切り取るという、当時の社交界に実際に起こった事件を歌ったものであるが、新聞のゴシップ欄をにぎわす程度の通俗な小事件に、あたかも民族国家運命を左右する歴史的大事件ででもあるかのような外貌(がいぼう)を与えているところに独得のおもしろさがある。

[御輿員三]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む