通俗(読み)ツウゾク

デジタル大辞泉 「通俗」の意味・読み・例文・類語

つう‐ぞく【通俗】

[名・形動]
世間一般の人々にわかりやすく親しみやすいこと。一般向きであること。また、そのさま。「通俗言葉で話す」「通俗に堕する」「通俗文学」
世間なみ。世間一般。
世間の一般的風習。一般の風俗世俗。「万国通俗
[類語]低俗俗悪卑俗野卑下劣俗っぽいくだらないげす世間的世間並み世俗的通俗的大衆的ポピュラー在りきた凡俗平凡感傷的涙もろいセンチメンタル浪花節的

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精選版 日本国語大辞典 「通俗」の意味・読み・例文・類語

つう‐ぞく【通俗】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動 ) 世間なみ。世間一般。世間一般に通用すること。また、そのさま。〔現代日用新語辞典(1920)〕
    1. [初出の実例]「芸術は『通俗』であってはならぬが、いかほど『俗悪』であってもよい」(出典:通俗と変貌と(1947)〈坂口安吾〉)
  3. ( 形動 ) 特にその方面の知識がない人でも、わかること。専門的でなく、だれにでもわかること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「右俳優曲調者以通俗要」(出典浄瑠璃お初天神記(1733)奥書)
    2. 「高僧伝は通俗(ツウゾク)読物ではあったが」(出典:暗夜行路(1921‐37)〈志賀直哉〉四)
  4. 世間の一般的風習。一般の習俗。世俗。
    1. [初出の実例]「髪を長くし飾りを用ゆるこそ万国の通俗なるを」(出典:新聞雑誌‐三五号・明治五年(1872)三月)

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普及版 字通 「通俗」の読み・字形・画数・意味

【通俗】つうぞく

世俗にかなう。〔京本通俗小説、馮玉梅団円〕話は俗を須(ま)ちて方(はじ)めて傳し、語は必ず風に關して始めて人を動かす。

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