気多若宮神社(読み)けたわかみやじんじゃ

精選版 日本国語大辞典 「気多若宮神社」の意味・読み・例文・類語

けたわかみや‐じんじゃ【気多若宮神社】

岐阜県飛騨市古川町上気多にある神社。旧県社。祭神大国主神(おおくにぬしのかみ)、御井神(みいのかみ)。平安時代前期の創建といわれる。四月一九・二〇日の例祭古川祭)の「起し太鼓」で有名。杉本様。

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日本歴史地名大系 「気多若宮神社」の解説

気多若宮神社
けたわかみやじんじや

[現在地名]古川町上気多

安峰あんぽう山を背に、鬱蒼たる社叢に囲まれ、桜の多い気多公園に続く。旧県社。祭神は大国主神・御井神。「三代実録」貞観一五年(八七三)八月四日条によれば、気多若宮神が従五位下を授けられたが、これは同年二月二八日条に記す「大野郡愛宝山」で三年にわたり三回紫雲がみえたためという。この記事は荒城あらき郡の安房山(安峰山)をさすとする説がある。同書元慶五年(八八一)一〇月九日条では従五位上となっている。

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デジタル大辞泉プラス 「気多若宮神社」の解説

気多若宮神社

岐阜県飛騨市にある神社。“気多”は「けた」と読む。創祀不明。祭神は大国主神(おおくにぬしのかみ)。4月に行われる例祭「古川祭」は「古川祭の起し太鼓・屋台行事」として国の重要無形民俗文化財指定。高山藩主の金森氏が杉本神社を合祀したため、地元では「杉本さま」とも呼ばれる。

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