水の出端(読み)ミズノデバナ

デジタル大辞泉 「水の出端」の意味・読み・例文・類語

みず‐の‐でばな〔みづ‐〕【水の出端】

出水の出はじめの意から》最初勢いが盛んであるが、じきに衰えることのたとえ。
気短かなれども、それは―のごとく、跡もなく御機嫌なほるなり」〈浮・一代女・四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「水の出端」の意味・読み・例文・類語

みず【水】 の 出端(でばな)

  1. ( 出水の出はじめの意から ) 一時は勢いさかんでもすぐに衰えることをいう。
    1. [初出の実例]「五月雨は水の出花のさかり哉〈吉久〉」(出典:俳諧・犬子集(1633)三)
  2. 勢いが盛んでおさえきれないことのたとえ。また、若者血気さかんで、前後のみさかいのないことのたとえ。
    1. [初出の実例]「大納言を大将にして、水の出花のごとく諸大名きほひ申」(出典:利家夜話(17C前)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android