水力発電に使用される設備で、上部の水槽、または貯水池から発電所の水車に水を導く鉄管。水圧鉄管ともいう。水車を停止したときには落差に相当する静水圧と、管内の流速の変化によって生ずる水撃圧とがかかるので、じょうぶな鉄管が必要となる。水圧管の種類としては露出式と埋設式とに大別できる。前者は一般に山の稜線(りょうせん)が選ばれるが、上・下流端をコンクリートブロックで固定し、その途中に伸縮継手(つぎて)を入れて温度変化による伸縮ができるようにしてある。環境対策から地下式発電所の建設が多く、水圧管も埋設式が多く採用されている。山梨県葛野川(かずのがわ)発電所は、地下トンネル3キロメートルの導水路を通り、水圧管路を経て有効落差714メートルの、最大160万キロワット発電する純揚水発電所である。水圧管の材料は通常溶接鋼管を用いるが、埋設式ではプレストレストコンクリート(PC)管や鉄筋コンクリート高圧トンネルなどが用いられる。
[道上 勉・嶋田隆一]
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