水引細工(読み)みずひきざいく

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

水引を用いた細工物およびその技法。祝儀、不祝儀などの進物に用いる特殊な紙紐(かみひも)を水引という。飛鳥(あすか)時代以来、中国に倣って、宮中への献上品には紅白の麻を結ぶのが慣例であったが、広く一般に、贈答品に水引をかける作法が普及したのは江戸時代以降である。昭和に入ってからは、単に贈答品用としてだけでなく、吉祥を表す特殊な細工として独自の発達を遂げた。水引細工の作品のモチーフには、松竹梅、鶴亀(つるかめ)、鳳凰(ほうおう)、福寿草などの吉祥動植物、人形や花、風景など、さまざまな意匠が選ばれ、おもに室内装飾、贈答品の飾りなどに用いられる。

[秋山光男]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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