水木歌仙(読み)みずき・かせん

朝日日本歴史人物事典 「水木歌仙」の解説

水木歌仙(3代)

没年:明治6.7.15(1873)
生年享和3(1803)
幕末期江戸の舞踊名手。日本舞踊水木流3代目家元。旧幕臣の娘で,2代目水木歌仙の実子(養女とも)。本名粂。美貌の女形瀬川菊之丞の通称路考にちなみ「路考お粂」と評判された江戸美人。『御狂言師番付』(1852)では踊師匠112名の筆頭に挙げられている。<参考文献>関根只誠編『名人忌辰録』

(丸茂祐佳)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「水木歌仙」の解説

水木歌仙(初代) みずき-かせん

1710-1779 江戸時代中期の舞踊家
宝永7年生まれ。水木辰之助(たつのすけ)の門人という。御狂言師(おきょうげんし)となり,娘踊りの師匠として水木流をひらいた。江戸京橋にすむ。家元は夫をもたないことをきまりとし,代々養女が跡をついだ。安永8年7月2日死去。70歳。

水木歌仙(3代) みずき-かせん

1803-1873 江戸後期-明治時代の舞踊家。
享和3年生まれ。2代歌仙の養女,または実子。水木流3代家元で,所作事にすぐれた。本名は粂(くめ)。美貌で知られ,名女方瀬川菊之丞の俳名にちなみ,路考お粂とよばれた。明治6年7月15日死去。71歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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