日本歴史地名大系 「水神平遺跡」の解説
水神平遺跡
すいじんびらいせき
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
愛知県豊川(とよかわ)市上長山(かみながやま)町字西水神平・東水神平に所在する遺跡。豊川(とよがわ)右岸の段丘上(標高40メートル)に立地する。3か所の集落跡と5か所の甕棺(かめかん)墓が知られている。夏目恒四郎(こうしろう)が昭和初期から調査と採集を続け、明治大学も小発掘を行った(1963)。土器は水神平式土器(おもな分布範囲は愛知、長野、静岡、山梨県)とよばれ、杉原荘介(そうすけ)(1913―1983)は型式内容を3時期に細分している。壺(つぼ)、甕、鉢、埦(わん)などの器形がみられ、土器全面に粗い条痕(じょうこん)がつき、壺の口縁や肩には凸帯をつけるのが特徴である。少量の遠賀川(おんががわ)式土器や大洞(おおぼら)A'式風の土器が伴存することから、編年的には弥生(やよい)前期並行期に位置づけられている。石器のなかには環状石斧(せきふ)、多頭石斧、独鈷石(どっこいし)、有柄石剣(ゆうへいせっけん)、石冠(せっかん)など、多様なものが含まれている。中部地方南半部の、縄文文化から弥生文化移行過程を知るために、きわめて重要な遺跡の一つである。
[市原寿文]
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加