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水素細菌 スイソサイキン

大辞林 第三版の解説

すいそさいきん【水素細菌】

水素と酸素との反応によって生ずる化学エネルギーを利用して炭酸を固定し、生育する一群の細菌。

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

水素細菌
すいそさいきん
hydrogen bacteria

分子状水素と酸素との反応によって得られるエネルギーを利用して、炭酸を炭素源として繁殖することができる細菌をいう。しかし、有機物が栄養分としてある場合には、有機栄養を摂取することによって繁殖できるため、完全な化学合成無機酸化細菌とはいえない。こうしたことから、かつては特別な属Hydrogenomonasとして分類されていた。現在では、これらの細菌が示す通性化学合成独立栄養性に基づき、非独立栄養細菌を含む次のような属に分類されている(括弧(かっこ)内は種)。プセウドモナス属PseudomonasP. saccharophilaP. facilis)、アルカリゲネス属AlcaligenesA. eutrophusA. paradoxus)、パラコックス属ParacoccusP. denitrificans)、ノカルディア属NocardiaN. autotrophica)。
 また、分子状水素を酸化する際の末端電子受容体としては、酸素以外に硝酸塩、硫酸塩、二酸化炭素などが利用されることがある。水素から酸素への電子伝達の経路については、まだはっきりしていない。[曽根田正己]

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