水酸化ストロンチウム(読み)スイサンカストロンチウム

化学辞典 第2版 「水酸化ストロンチウム」の解説

水酸化ストロンチウム
スイサンカストロンチウム
strontium hydroxide

Sr(OH)2(121.63).硝酸ストロンチウム水溶液に低温で水酸化カリウムを作用させると八水和物が得られる.八水和物は無色の正方晶系結晶.密度1.90 g cm-3.水100 g に対する溶解度は0.80 g(20 ℃),21.8 g(100 ℃).空気中で風解して一水和物になりやすい.八水和物を100 ℃ に熱すると無水物が得られる.無水物は無色の粉末.融点375 ℃.密度3.62 g cm-3吸湿性で強熱すると分解して酸化ストロンチウムとなる.二酸化炭素を吸収して炭酸ストロンチウムとなる.砂糖の精製潤滑油せっけんの製造,合成樹脂の安定剤,触媒コンクリート凍結防止剤寒剤,冷熱剤などに用いられる.[CAS 18480-07-4:Sr(OH)2][CAS 1311-10-0:Sr(OH)2・8H2O]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android