故事成語を知る辞典「氷炭相容れず」の解説
氷炭相容れず
[使用例] もしも、あのドスト氏が、罪と罰をシノニムと考えず、アントニムとして置き並べたものとしたら? 罪と罰、絶対に相通ぜざるもの、氷炭相容れざるもの[太宰治*人間失格|1948]
[由来] 「韓非子―顕学」に出て来ることばから。君主がさまざまな人物の意見を寛容に聞き入れると、正反対の考え方が同居することになって、臣下たちは何を基準に行動すればよいかわからなくなる、というのが、「韓非子」の主張。そのことを、「氷炭は器を同じくして久しからず(氷と炭は、同じ器に長い間は入れておけない)」というたとえで表現しています。
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