永続可能なオランダ・アクションプラン(読み)えいぞくかのうなオランダアクションプラン

百科事典マイペディア の解説

永続可能なオランダ・アクションプラン【えいぞくかのうなオランダアクションプラン】

環境NGO地球の友オランダ〉が作成し,1992年6月にリオ・デ・ジャネイロで開かれた国連環境開発会議の参加各国代表やNGOに示した地球環境保全のための行動計画。このプランは,1.永続可能な生活を実現するためには先進国も開発途上国も1人当り同じ量の環境容量をもつ権利がある。2.現在の世代は,将来の世代が現在と同じ環境容量を使用できる可能性を損なってはならない,という原則を導入し,2010年時点のオランダにおける1人当りの環境容量を,年間の二酸化炭素排出量は1992年の60%減(11トンを4.3トンに),1日当りの水道水は38%減(130トンを80トンに),年間のアルミニウム量は80%減(10〜12kgを2kgに),年間の木材は65%減(1.1haから0.4haに)に減らすこととした。さらに永続可能な生活を実現するための具体的な行動計画として,アクションプランは1.エネルギーとしての化石燃料使用量の半減,2.製品の寿命の最大限の延長と簡単に修理・分解・再利用できる製品の開発,3.電気製品のエネルギー利用の半減,4.木材の加工法の変更によるオランダの木材消費の9%削減,などを掲げている。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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