汐井掛遺跡(読み)しおいがけいせき

日本歴史地名大系 「汐井掛遺跡」の解説

汐井掛遺跡
しおいがけいせき

[現在地名]若宮町沼口、宮田町上有木

山口やまぐち川が山間から平野部に入る辺りの左岸なびき山から延びる丘陵上に立地する弥生時代後期から古墳時代中期の墳墓群。昭和四九―五二年(一九七四―七七)にA―Cの墓地群、集落跡、古墳群が調査された。A墓地群からは土壙墓七七基・木棺墓一五一基・箱式石棺墓三一基・石蓋土壙墓二〇基・甕棺墓一基が発見された。この共同墓地は、おおまかに東西二つに分れ、さらにそれぞれが三、四群の小群で構成される。東群は墓道の両側に埋葬施設が整然と並び、その主軸方向も尾根に並行している。また土壙墓・木棺墓・箱式石棺墓に標石があることが特徴である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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