日本歴史地名大系 「江山寺」の解説 江山寺こうざんじ 岩手県:宮古市金浜村江山寺[現在地名]宮古市金浜金浜(かねはま)のほぼ中央、字古館(ふるだて)の山麓にある。神峯山と号し曹洞宗、本尊は釈迦如来。江戸時代には如法(によほう)寺(現紫波郡都南村)末で、報恩(ほうおん)寺(現盛岡市)の支配下にあった(邦内郷村志)。開基由緒(旧磯鶏村郷土史稿)によれば慶長四年(一五九九)盛岡藩初代藩主南部信直の死去に際して大興(だいこう)寺(現稗貫郡大迫町)の養安を開山とし、地頭船越氏が開基となって高浜(たかはま)村に建立したのに始まり、のちに高浜村が蔵入地になるに及んで現在地に移ったという。山門脇に建つ鐘楼の元禄一五年(一七〇二)銘の古鐘には「鋳造江戸神田鍛冶町御鋳師矢部豊前掾」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by