江島列島
えのしまれつとう
金華山の北方、女川湾の前面に散在し、江島をはじめ二股島・平島・小島・蛇島・恋の島・南小島・荒藪小島・足島・笠貝島などからなり、いずれも女川町に属する。主島は江島で、それ以外は無人島である。江島には平地がなく、中央部が高く標高七六・五メートル、海岸への勾配は急なので、これを切崩して人家が建てられている。面積〇・三六平方キロ。口碑伝説によれば、藤原基衡の孫樋詰五郎季衡は、文治五年(一一八九)源頼朝に捕らえられたのではなく、本吉郡大島(現気仙沼市)に隠れ、追手が厳しいので江島に渡り、君ヶ磯から上陸した。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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