江戸指物(読み)えどさしもの

事典 日本の地域ブランド・名産品 「江戸指物」の解説

江戸指物[木工]
えどさしもの

関東地方、東京都の地域ブランド。
東京都台東区及びその他周辺地域において生産される家具(指物に限る)。江戸指物は、日常家具でありながら、木という素材をもっとも美しく見せることを目指した工芸品である。その美しさは、仕口という木と木を継ぐ繊細な技術に支えられている。桑・欅・桐など、木目の美しい原材料を生かし、接合には金釘を使わず、隠れたところほど技術を駆使してつくられている。切る・削る・突く・彫るという四つに集約される指物の技には、頑固なまでの職人個性が感じられる。東京都伝統工芸品。1997(平成9)年5月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。2007(平成19)年4月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5043503号。地域団体商標の権利者は、江戸指物協同組合。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「江戸指物」の解説

江戸指物

東京都台東区、荒川区足立区などで生産される木工・竹工品。木目の美しさを活かしたシンプルなデザイン特徴製造起源江戸時代に遡る。国指定伝統的工芸品。

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