江戸鑑(読み)えどかがみ

精選版 日本国語大辞典 「江戸鑑」の意味・読み・例文・類語

えど‐かがみ【江戸鑑】

  1. 〘 名詞 〙 諸大名などの氏名官位石高家紋居城江戸屋敷家老などの名前などを記した書。武鑑
    1. [初出の実例]「茶釜にならふ鍋しまの家 目さましにみる夕暮の江戸鑑」(出典:俳諧・西鶴大句数(1677)二)
    2. 「むかふの本屋へいって、江戸かがみを〈略〉かりてきてくださへ」(出典:咄本・吟咄川(1773)江戸鑑)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の江戸鑑の言及

【武鑑】より

…江戸時代,諸大名の氏名,本国,居城,石高,官位,家系,相続,内室,参勤交代の期日,献上および拝領品目,家紋,旗指物,重臣などを掲載した小型本。寛永年間(1624‐44)の《治代普顕記》所収の〈日本六十余州知行高一万石以上〉の一編が先蹤であるが,形態が整ったのは《正保武鑑》(1647)で,《大名武士鑑》(1651年,江戸日本橋中野仁兵衛刊),《知行附》(1656年,伊勢屋刊),《江戸鑑》(1659)などが早いものである。さらに記載事項の増加した《本朝武鑑》や元禄年間(1688‐1704)の《太平武鑑》《正統武鑑》など,宝永・正徳(1704‐16)の《賞延武鑑》《一統武鑑》などが刊行された。…

※「江戸鑑」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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